芸能人とスキャンダル!?―ありえない恋―
「・・・え?っとツっこむとこがいろいろありすぎるんだけど・・・・」


確かにそうだよね。


何か笑えてくる。


薫と二人で目を合わせて笑った。

梨衣子が・・・梨衣子が居てくれてよかった。


「作ちゃんって、作ちゃん?」


「うん、あの作田春馬、ですね」

「いつから!?」


「ええっと、3年前?からかな」

「どこで!?」


「まー・・・コンサート、で。」

尽きる事のない疑問。


私も、それに答える事で春君との想い出を整理してく。


「付き合って、た????」


「・・・ちょっと前に別れた。」

「だから・・・か。」


私の一言で、全部分かったらしい薫。
何となく分かったらしい梨衣子。

「ごめんね。分かんなくて、さ」

黙って首を縦に振った。


「でもさ笑美ちゃん、春・・・」

「忘れなきゃ。」


薫の口から出る言葉を遮った。


「・・・え?」


「忘れなきゃ、いけないんだよ。いつまでも、想ってなんかいらんないよ。」


言葉とは裏腹に、流れた涙。
それでも、


忘れなきゃダメなんだ。


私の言葉に、二人はもう何も言わなくて。


ただ、私の背中をバシッと叩いてた。


「っ・・・痛いよ!(笑)」
< 226 / 304 >

この作品をシェア

pagetop