芸能人とスキャンダル!?―ありえない恋―

「笑美に会ってもえぇ・・・?」

「うん、大丈夫だよ。」


目を閉じて、気を失ったように眠る笑美。


そっと頭を撫でた。


「ごめん、ごめんな・・・」


笑美の事、守ってやれなくてごめん。


こんな彼氏でごめんな。


忘れないように、


忘れないように、


笑美を目に焼き付ける。


「美空ちゃん・・・俺がここに来た事、笑美には言わんとって?」

「・・・え?」


「それと、笑美が泣いとったら何も聞かんで、支えたって?」


「・・・う、ん。」


「よろしくな。」






笑美に、辛い思いは・・・


させたないねん。


笑美の事、中途半端に守れるなんて思っててごめん。


俺は・・・こんな形でしか


守れん。


本当は・・・嫌やねん。


笑美が他の誰かに守られんのは、

けど・・・幸せに・・・


なって?


それだけが俺の・・・


願いやから。


わがままで・・・ごめんな。


でもな、


俺が一緒に居る事で、


笑美を傷つけてしまうんやったら

俺は・・・・


一緒に居らん方がえぇ。


家に知らない奴が居ったり、


ファンの人に危ない目に遭わされたり、



バッシングを受けんのも。


全部、全部


俺だけでええ。


・・・だから。


笑美だけは幸せにしたって下さい。
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