芸能人とスキャンダル!?―ありえない恋―


「冬吾君、ちょっと相談があんねんけど。」


「何?」


ライブの構成を仕切ってんのは、主に冬吾君やから、頼みたい事があんねん。


「自分の曲?」


「おん、やるはずやったやつ止めて自分で書いた曲やりたいねん。」


「・・・ええで。」


「えっ・・・?」


「あ?やりたないんか?」


いや・・・。
もっとてこずる思ってたから・・・。


「やるよ。」


作詞、作曲。
昔からギターは弾くから、それなりには出来る思うててんけど。


・・・難しいなぁ。


書きたい事がありすぎてまとまらん。


「何してるん?」


「あ・・・秋君・・・。」


思ったよりも、詩がまとまらんくて。仕事場まで持ってってたら、秋君に覗かれた(笑)


「何か思ってたよりまとまらんくて。」


「・・・そうなん?でも分かるかも。」


秋君は自分でも色んな曲作ってたりする。
それもあってか親身に聞いてくれた。


「書きたい事をさ、少しずつ書いてけばええんよ。少しずつ。」


さすがやなぁ・・・
何て思った時、着信が鳴った。


「ちょぉごめん・・・。」


秋君にそれだけ伝えて廊下に出た。
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