冬に咲くヒマワリ
彼女の強がりが
世里菜の涙が
俺の鼓動と溶け合って
まるで、二人が一つになってゆくような
そんな不思議な感覚。
あぁ、やっぱり
俺は世里菜が好きだ。
どうしようもなく、愛しいんだ。
「世里菜、」と優しく彼女の名前を呼ぶと
「…俺に、お前と子供の未来、一緒に背負わしてよ。」
髪を撫でながら
少しだけ体を離した。
ポタリと落ちた涙が
俺と世里菜の視線を繋げる。
「…何、言って…。」
戸惑いを露にする世里菜の瞳が、俺に真っ直ぐ向けられて。
「俺は本気だよ。」
「……え…?」
彼女の涙を人差し指で拭った俺は
「…お前と子供、世界一幸せにしてやるから。」
そう言って、彼女の震える唇と自分の唇を静かに重ねた。