冬に咲くヒマワリ
綺麗にカールされた巻き髪をかき上げて、世里菜は言った。
「いつまでも親に頼ってらんないしさ。こんな田舎じゃロクな仕事もないし、いっその事東京でお水でもしようかなって。」
「…そっか…。」
よく、中学の時言われてた。
見た目も性格も全く違うあたしと世里菜がどうして友達なの?って。
だけど、世里菜は誰よりも自分を持ってて、内気なあたしを外へと連れ出してくれた。
あたしはそんな世里菜を誇りに思うし、もちろん尊敬もしてる。
外見なんて関係ない。
世里菜は、あたしの大切な友達なんだ。
「ね?そうしなよ。会いに行って、一発ヤって来れば不安なんてなくなるって。」
「ちょ、世里菜!」
赤面するあたしに
世里菜は悠々と菜々美ちゃんに笑い掛ける。