冬に咲くヒマワリ
「な…っ!や、やだっ!」
一気に顔の熱が上がっていくのがわかる。
「何でだよ。別にキスくらいいつもしてるじゃんか。」
「い、嫌!あたしからするのはやだ!」
「何でだよ!たまにはいいじゃん!」
ふてくされるヒロくんが唇を尖らせた。
あたしがあなたに
返してあげれる事。
「…じゃっ、じゃあ…目つぶってよ!」
「え?マジ!?」
きっと、有り得ないくらいに顔が真っ赤になってるだろう。
だけど、それでも。
「…じゃあ、お願いします。」
「かしこまらないでよ!」
ペコリと頭を下げたヒロくんは、静かに瞼を閉じた。
ドキン、ドキンと心臓が高鳴ってゆく。
そして触れたかもわからない程短いキスをしたあたし。