冬に咲くヒマワリ


楽しみにしてればしてる程、時間が経つのは遅く感じて。

だけど恭平に会える、そう思えばそんな流れの遅い日々も耐える事が出来た。


恋って不思議。

気の持ちようで、強くもなるし弱くもなる。


恭平に会えない、そう思った時は目の前が真っ暗だったのに

会える、と思えば夏の容赦ない太陽も、生温い肌を撫でる風も
それすらも輝いて見えてしまう。



…単純だな、あたし。

だけど、それが恋って事だよね?

恭平に恋をして、あたしは色んな事に気が付いたと思う。



自分が幸せだと、他人の幸せも願えるんだ。

変なの。
ついこの間まで、恭平に不満だらけだったのに

今のあたしは、とにかく会いたくて仕方ない。



会って、ただ抱き締めて欲しい。





…恭平が本当に好きなんだな、あたし。




< 16 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop