冬に咲くヒマワリ
楽しみにしてればしてる程、時間が経つのは遅く感じて。
だけど恭平に会える、そう思えばそんな流れの遅い日々も耐える事が出来た。
恋って不思議。
気の持ちようで、強くもなるし弱くもなる。
恭平に会えない、そう思った時は目の前が真っ暗だったのに
会える、と思えば夏の容赦ない太陽も、生温い肌を撫でる風も
それすらも輝いて見えてしまう。
…単純だな、あたし。
だけど、それが恋って事だよね?
恭平に恋をして、あたしは色んな事に気が付いたと思う。
自分が幸せだと、他人の幸せも願えるんだ。
変なの。
ついこの間まで、恭平に不満だらけだったのに
今のあたしは、とにかく会いたくて仕方ない。
会って、ただ抱き締めて欲しい。
…恭平が本当に好きなんだな、あたし。