冬に咲くヒマワリ
…遠距離恋愛
1、2、3、4…。
…あと、10日。
カレンダーを見つめながら、指折り日にちを数える。
真っ赤なペンでハートマークで囲った16という数字。
それを眺めながら
テーブルに飾ってある写真立てに視線を置いた。
…あと、10日。
10日で、彼に会える。
やっと、会えるんだ。
カレンダーを穴が開くほど見つめ、胸の高鳴りに頬が緩む。
いくら見ても、飽き足りない。
どんなに見つめても
10日、という日数が縮まる訳もないのに
何度もカレンダーを見ては、一人にやけている。
…これじゃまるで、頭がおかしい子みたい。
だけどそれでもいいの。
だって、それくらいあたしは彼が好きで。
もしも、背中に羽根が生えたなら
あたしは間違いなく真っ先に彼の元へ飛んでいくもの。
…彼が、大好きだから。