冬に咲くヒマワリ
お昼休み。
軽い昼食を取って
あたしはいつもの如く、喫煙室へと向かった。
扉を開けると、数種類の煙草の香りが鼻をかすめてある人物と視線がぶつかる。
俊介だ。
「よぉ。」
煙草をくわえながら
右手を挙げる俊介の隣に座る。
少しだけ気まずい空気が流れるのは
この前以来、口をきいていなかったから。
「ちょうどよかった、俊介。あたし、合コン行けなくなったの。」
「えっ!?何で!?」
先端に火を付けて
メンソールを吸い込むと心が落ち着いていくのがわかった。
「今更言われても、もう企画しちゃったし。それに玲が集めろって言ったんだぞ?」
「わかってるよ。だから替わりの子、ちゃんと呼ぶから。」
ふぅと吐き出すと
まるで換気扇に呼ばれるように吸い込まれてゆく白い煙。