冬に咲くヒマワリ
それを社長と部長、そしてあたしと恭平くんで見届けると
「やぁ~本当助かったよ瀬宮くん。」
そう言って社長があたしの肩を叩いた。
「いえ、こちらこそ。とても楽しかったです。」
「君は品があるからね。これからも頼りにしてるよ!」
「はい、ありがとうございます。」
ニコリと社長に笑顔を向けて、恭平くんを見る。
彼は部長と時折笑いながら話込んでいた。
「じゃあ、僕はこれで。」
「あぁ。それじゃあ、明日はゆっくり休んでまた明後日から頼むよ。」
「はい、わかりました。」
話が終わったのか、恭平くんは社長達に頭を下げて歩き出す。
あたしも社長に頭を下げながら料亭をあとにすると、先を急ぐ恭平くんの後ろ姿を追い掛けた。