冬に咲くヒマワリ


それでも尚、笑う俊介は

「玲!」と離れたあたしを呼び止めた。



「何よ!」

不機嫌を露にしながら振り返ると、優しい笑顔で俊介はあたしを見つめてた。



「お前は、世界一いい女だよ!プライドが高くて高飛車でー。」

「ちょっと!それ褒めてる訳!?」


街行く人があたし達を見つめては、酔っ払いだと勘違いしたのか
避けるように通り過ぎてゆく。


だけど気にする様子も見せない俊介は
上着を肩に掛けたままあたしに向けて叫ぶ。


「褒めてるよ!だって俺はそんな玲のたった一人の男友達だからな!」

「……男、友達…?」

ピンと来ない、その言葉にあたしは首を傾げた。


そんなの、有り得ないって言ったじゃない。


だけど…
もしかしたら。



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