冬に咲くヒマワリ
それを聞いた玲は
「やっぱ、俊介は頼りになるっ!ありがとねっ!」
そう言って満面の笑みを俺に向けた。
…あぁ、やべぇ。
俺、その笑顔に弱いんだよなぁ…。
高鳴った胸の鼓動を隠すように煙草を思い切り吸い込む俺。
「その代わり…、玲もいい女連れて来いよな。」
なんて、思ってもない事が口から出てしまった。
「任せなよ!俊介のタイプはよーくわかってますから!」
…いや、わかってねぇだろ。
心の中で突っ込みながら雑念を消すように煙草を灰皿に押し付けた。
あーぁ。
俺って本当にいい奴。
自分で言わなきゃ
誰も言ってくれないからな。
「五十嵐!」
昼休みを終えて、その足でトイレに行くと
ちょうどいいタイミングで五十嵐に遭遇する。
まぁ、言ってみるだけ言ってやるか。