冬に咲くヒマワリ
「お前、彼女居るのか!?」
「え?はい、遠距離なんですけど。」
…遠距離?
「すげぇ……。」
よく耳にはするけど
実際に遠距離恋愛をしてる奴に初めて出会った。
何つーか…。
「健気だなぁ、お前。」
「はは、そんな事ないですよ。ただ、彼女だけは傷付けたり、悲しませたりしたくないって言うか…。」
照れたように頭を掻いた五十嵐はそう言ってハンカチをポケットにしまった。
…へぇ。
思ったよりもすげぇいい奴じゃん。
「いやさ、実はお前の事合コンに誘おうと思ったんだけど。」
「合コン?ですか?」
あからさまに怪訝な顔をした五十嵐に
「でも、そうゆう事ならいいや。彼女と仲良くしろよな。」
そう言って肩を叩く。
つー事ですまん、玲。