冬に咲くヒマワリ
そんな疑問が頭を過ぎって、一旦考えると気になって仕方なかった。
「あ、五十嵐くんだぁ!」
「やっぱかっこいいよねぇ。」
「そう?どっちかって言うと可愛いくない?」
次の日。
安物の酒で酔った俺は二日酔いのまま会社へ向かった。
新人が入社してから、女子社員の話題はもっぱら五十嵐の事で、玲以外にもあいつを狙ってる奴は多い。
だからこそ、つい聞いてしまったんだ。
「本当に五十嵐の事、好きなのか?」
「…何よそれ。どうゆう意味?」
コピーをして欲しいと名目を立てて、俺は玲と話をする。
自分で出来る仕事を玲にさせながら、俺は口を開いた。
「何か玲を見てっと、五十嵐が好きなのか、あいつと付き合う事で得る優越感に浸りたいのか、どっちなのかよくわからねぇ。」
「…優越、感?」