冬に咲くヒマワリ
それから、玲は俺を避けているのか
喫煙室でも、事務所でも顔を合わせる事はなかった。
いや、もしかしたら
無意識のうちに俺自身もあいつを避けていたのかもしれない。
このまま、友達って関係すらも壊れんのかなぁ?
そう思うと、自然に煙草に手が伸びて
一日に吸う量が一気に増えた。
きっと、俺の肺は真っ黒だろう。
今更、んな事考えても遅いんだけど。
「お前、何かあったの?」
「え?何が?」
賑わう合コンの席で
ヒロは肩まで伸びた髪の毛をかき上げながら俺に視線を向けてくる。
大して可愛くも綺麗でもない女達が、楽しげに談笑してた。
「何か、ボーッとしてっから。」
「そうかぁ?そんな事ないって、ねぇ?美沙子ちゃん!」
ごまかすように隣に居た女に話を降った。