冬に咲くヒマワリ


玲が替わりに連れて行くと言った女は

もう一人の男と親しげに寄り添いながら今にもヤり出すんじゃないかと思う程。



まぁ、俺には関係ないけど。

そいつらから視線を外して、俺は目の前にあったビールをがぶ飲みする。



「やっぱ、何かあったんだな。」

なんて隣で呟くヒロを横目に、ただ酒を体に循環してゆく。




「よし!二次会はカラオケ行こうぜっ!」

俺らしくない提案に、溜め息をついたヒロ以外のやつらは

「いいねぇ!行こ、行こっ!」

と話に乗ってくれた。



やけ酒なんてかっこ悪ぃ、そう思っていたけど

今の俺はどっからどう見ても、ヤケクソになってる。



女の尻を追い掛けて、必死に彼女を作ろうとする情けない男が視界の端に映った。


だけど、この中で一番情けない男は

多分、俺。





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