極上笑顔の上司
あの変わり身の早さは
尊敬に値するよなぁ。
ちらり と 着信を見るけど
メッセージも何もない。
ちぇ。
「すいませーん」
とりあえず、遅めのお昼を取ろう。
お勧めの サーモンチーズサンドを注文。
スマホをいじるけど・・・
まぁ、綾菜から連絡が来るわけでもないし。
てか、怒ってるのかなぁ。
それとも、
ふがいない僕に、愛想を尽かした?
そんなに、魅力がなかったかな。僕。
こっちから
連絡。
しても、いいかな。
でも、なんて?
なんて 送ろう・・・。うわ。
こうやって悩むなんてーーー
久しぶりだな。
「どんなふうに『好き』なのか・・・かぁ。」
兄さんの言葉がよぎる。
女の子は
どんな子でもかわいいから好きだ。
じゃぁ、綾菜は?
彼女は、何って言った?