極上笑顔の上司

嫌われては・・・いなかったと思うんだけど
でも、

他の子と 同じだから、ダメ?


うーん。
少なくとも、
綾菜はいつでも 会いたいな、
と、思うくらいには好きだな。


他の子には、今のところそーゆーのはない。


うーん。
でも、だからダメ、なんだろうな?
・・・そうか、


あぁ、そうか。


今のところ、とか
少なくとも、とか

そういうのがいらないのか。


そうか。


特別。


ふと、綾菜が言ったことを思い出す。
『ーー『彼女』になった女性は
 『特別』なポジションがほしいのに、
 海人部長は変わらず、いろんな女性にいつもの様に
 笑顔を振りまくでしょう?』

あぁ、そうか。


昨夜の別れ際の彼女がよぎる。

『でも、部長は・・・私も、ほかの女の子も一緒なんですよね?』

あぁ、
綾菜は僕の「特別」になりたいのか・・・



って、僕のうぬぼれだったらどうしよう。

「お待たせいたしました」
「あぁ、ありがとう。」

とりあえず、
サンドイッチを食べよう。




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