極上笑顔の上司

利理ちゃんはアルコールでほんのり赤くなって
ふふ。と笑った。

「綾菜さぁん。
 モテるんだから、
 付き合っちゃえばいいじゃないですか?」

「そんなんじゃないよ。
 ただ 同期だったり、
 ちょっと趣味が同じだったりしてーーー」


確かに
何度か告白はされたけどーー

どうせなら、付き合っちゃう?

みたいなノリ。

そういうのじゃなくて、
ちゃんと『好きだから付き合う』みたいなーーー



「好きな人と付き合いたいし。」


「もぉ。
 綾菜さんったら、意外と古風。」

「これでもアラサーですからね。」

そりゃ、神経も図太くなりますよ。

正直、
ノリで付き合って
別れる時の労力とかめんどくさい。

「意外と古風だから、部長とお似合いだと思いますよ。」

「だ、か、ら。なんでそこで海人部長が・・・」

試してみればいいじゃーん。
体の相性はいいかもよぉ

なんて、
きゃっきゃっ笑って話す利理ちゃん。


ちょっとーーー酔ってます??


思わず、
苦笑してしまう。

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