極上笑顔の上司
酔っ払いの利理ちゃんは、
大きなくりっとした
目を見開いてじっと私を見た。
な・・
何?
ちょっとした迫力にちょっと
後ずさる。
「ほら、やっぱり海人部長は
「いい物件」だと思うの~
綾菜さんも頑張りましょ?」
ちらっと指をさす方に
海人部長と数人がたむろってた。
どうやら、
部長は二次会に行かないらしく、
皆が誘っている。
その中には、
昼間 利理ちゃんをにらんだという
徳留さんもいる。
彼女のアピールぶりは会社でも評判だ。
ちなみに、
彼女の胸のでかさも評判。
半分ぐらい分けてくれないかなぁ胸の脂肪。
あれだけ飲んでたのに
部長の顔色はいつもと同じ、
ちょっとだけ
顔が紅いぐらい。
それがまた色気を醸し出しているから、
やっぱり
イイ男だねぇ。
なんて、
遠目で見てたら、
いつの間にか利理ちゃんが
彼氏さんと帰っていた。
ちらほらと
帰宅組が
タクシーに乗っていく。