極上笑顔の上司

酔っ払いの利理ちゃんは、
大きなくりっとした
目を見開いてじっと私を見た。

な・・
何?

ちょっとした迫力にちょっと
後ずさる。


「ほら、やっぱり海人部長は
 「いい物件」だと思うの~

 綾菜さんも頑張りましょ?」

ちらっと指をさす方に
海人部長と数人がたむろってた。


どうやら、
部長は二次会に行かないらしく、
皆が誘っている。


その中には、
昼間 利理ちゃんをにらんだという
徳留さんもいる。


彼女のアピールぶりは会社でも評判だ。
ちなみに、
彼女の胸のでかさも評判。

半分ぐらい分けてくれないかなぁ胸の脂肪。



あれだけ飲んでたのに
部長の顔色はいつもと同じ、

ちょっとだけ
顔が紅いぐらい。

それがまた色気を醸し出しているから、
やっぱり
イイ男だねぇ。

なんて、
遠目で見てたら、
いつの間にか利理ちゃんが
彼氏さんと帰っていた。



ちらほらと
帰宅組が
タクシーに乗っていく。


< 20 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop