極上笑顔の上司

「高梨さんも
 帰宅組?

 送ろうか?」

何気ない申し出。

いやいや、

もちろんイケメン部長に送っていただけると
テンションあがるし、
嬉しい申し出ですが・・・

私はあわてて首をふった。

「そんな勇気がありませんから!」


「は?」

あ。間違えちゃった。


「いえ、あの、そのぉ。
 女性から人気のある部長と一緒に帰るとですねぇ、
 その・・・」

各方面から
睨まれちゃいます。


ほら、
あちらからもすっごいオーラを感じるよ。

会社は居心地よく居たいのです。

マジで遠慮です。


「あぁーっ。
 海人部長っ。ぬけがけーー」

その場をぶち壊すように
香川君が割り込んできた。


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