極上笑顔の上司

・動き出す?


*****

*******


「で?」

「で?って 
 それだけよ?利理ちゃん。」
月曜日、いつものように仕事をして、
利理ちゃんと一緒にランチ。

ついでに、飲み会の後のことを・・・
一緒に送ってもらったことを、報告。

「・・・・はぁぁぁーーー。」

目の前の利理ちゃんは
ランチを前にはぁーーっと深いため息を吐いた。

なんだ。
そんなにダメだった?


「綾菜さん。
 あんまり言いたくないですけど・・・

 帰り際キスするとかーー
 いろいろするとか、 
 その流れで付き合うとかーー

 せっかくのチャンスを生かさないでどうするんですか!」

ぎゅーーっと
割りばし握りしめる。

「ちょっと、
 声大きいって・・・」

「いいですか、綾菜さん!
 チャンスを生かすのも自分次第ですよぉっ」

利理ちゃんは、
自分のことのように熱く、
目を潤ませて講義をする。

そんなこと言われてもーー

そりゃ、
部長はめちゃくちゃカッコいいと思うけど。

「そういえば、彼女さんーーいるんじゃない?」

「そんなの、
 略奪してくださいよぉ。ほら、指輪だってしてないし。」

利理ちゃんーーそれは。
「ね?」って言われてもーー



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