極上笑顔の上司

「海人部長に手ぇ出されてないですよね?」

「手って・・・」

苦笑。

香川君はくりっとした目をこちらに向けて
まっすぐ見つめる。


今日は朝から疲れた。
なんだか、もやもやするし。

結局、付き合ってないんだけど、
なんだろう
この罪悪感にも似た
申し訳なさっていうか・・・

いまいち
自分の感情が解らない。




「綾菜さん?」

「え?なにっ??」

ちょっと
黙り込んだから心配そうに香川君が
私の肩に触れた。

< 77 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop