7年越しのラブストーリー
「千夏。ちょっと息抜きに行くぞ!」
そう言って真尋くんと来たのは屋上。

そろそろ順番に運動部の余興が始まるからか、11月になり風が冷たくなって来たからか、屋上には誰もいなかった。
真尋くんと私、2人きりだ。

「千夏さぁ。あんまりほかの女の子たちの視線、気にするなよ」
いきなり言われた。
「えっ…?」
「俺が見てるのは、千夏だけなんだから」
そう言う真尋くんは、少し顔が赤い…?

「それにさ千夏。
お前は気づいているかどうか分からないけど、お前を見ている男子も、たくさんいるんだぞ。
さすが準ミスだな」
真尋くんにそんな風に言われても、全然嬉しくない!

「私だって、真尋くんしか見てないよ」
思わず言葉に出た。

真尋くんがまっすぐ私を見つめる。
私は、目が逸らせない…


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