7年越しのラブストーリー
ディープなキスにも、彼女は応えてくれた。

そして、いよいよイブ当日―

駅で待ち合わせて、一緒に映画館へ向かう。
真由は真剣に映画を見ていた。
そんな真由に、俺は見惚れてしまう。

映画を見終わり、真由を俺の家に誘う。

「真由。
これからなんだけど、俺の家に来ないか?」
「えっ?
シゲの家に?」
「ダメ…か?」
「…う~ん。
あっ!学校近くの公園に行こうよ!
私の話、そこで聞いて」
「あぁ、分かった」

結局、真由の提案に従い、公園に向かう。

自販機で温かいココアを2本買う。
一口飲むと、甘さが口いっぱいに広がる。

「…あのさ、シゲ」
真由が話し出した。
しかし、次の言葉にビックリした。

「私たち、別れよう」
「えっ!?」
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