7年越しのラブストーリー
真尋くんが来ることを聞いたお母さんは、
「春輝も帰って来るし、真尋くんも来るのなら、頑張って夕飯を作らなくちゃ!」
と、張り切っていたらしい。
ちなみにお父さんも、今日はお兄ちゃんが帰ってきて家族みんなが揃うから、早く帰ってくるらしい。

車は多少、年末の帰省もあるのか、混んできている。
そんな中、真尋くんは安全運転で走っている。
約1時間強、高速を走ったところで、サービスエリアに入った。
そこでトイレに行ったり、お茶を飲んだり…30分ほど休憩した。

ドライバーをお兄ちゃんに交代して出発!
真尋くんは私と一緒に後部座席に座った。

「お~い、真尋!
なんで後ろに座るんだよ!?」
お兄ちゃんのもっともな問いに、
「んー。少しでも千夏のそばにいたいから」
と答えた真尋くん。

その後、お兄ちゃんが
「このバカップル!」と呟いたのが聞こえた。
< 168 / 233 >

この作品をシェア

pagetop