7年越しのラブストーリー
車は順調に進み、家の近くのインターでおりた。
ここから私たちの家まで約15分。

お兄ちゃんに言われ、お母さんに電話をかけた。
「あと少しで着くから」と伝えると、
「そう。
お父さんも帰ってきてるからね。
あと、今夜はすき焼きにしたから」
テンション高く、お母さんが答えた。

家に着くと、お母さんが玄関で迎えてくれた。
お兄ちゃんが帰って来たのが嬉しそう。

「荷物置いて、手を洗ってらっしゃい。すぐにご飯になるからね。
真尋くんもいらっしゃい。お肉、たくさんあるから、食べて行ってね」

食卓にはちゃんと鍋が用意されていて、牛肉·野菜·豆腐·玉子·うどんもテーブルに並んでいた。

お父さんとお兄ちゃんはビール、真尋くんとお母さんと私はウーロン茶で乾杯した(真尋くんは運転して帰るため)。

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