7年越しのラブストーリー
お肉や野菜がほぼなくなり、お母さんがシメのうどんを入れた。
グツグツと煮込まれるうどんが美味しそう。

そんな時に、お父さんから真尋くんへの質問が飛んだ。
「今日は真尋くんは、何か用事があって我が家へ来たのかな?」

その問いに、姿勢を正した真尋くん。
私も背筋を伸ばした。
お兄ちゃんが私たちに目配せをする。
真尋くんは頷くと、ゆっくり話し出した。

「はい。
報告が遅くなってしまい、申し訳ありません。
実は…、私は千夏さんとお付き合いさせていただいてまして、その報告と、そのことに関して許可をいただきたいと思い、今日は来ました。
よろしくお願いします」

真尋くんがお父さんとお母さんに頭を下げた。
私も一緒に頭を下げる。

「真尋くん。
千夏も…。頭をあげなさい」
お母さんの声がした。
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