７年越しのラブストーリー
「2人のこと、何となく分かってました」
お母さんが話し出した。
お父さんも頷いた。
私たちは、黙ってお母さんの話を聞いた。

「ここ最近の千夏は、目に見えて楽しそうで、そして綺麗になりました。そんな様子に、恋をしていると分かりました。
その相手が真尋くんだと気付いたのは先週。春輝から、真尋くんがうちに挨拶に来たいと言われたとき。
お父さんも私も、真尋くんと千夏のお付き合いに反対する気はありません。逆に、真尋くんなら安心して千夏を任せられると思っています。
でも、真尋くんがちゃんと成人しているのに対して、千夏はまだ高校生です。だから、それにふさわしいお付き合いをお願いします。
私たちから言うのは、これくらいです」

「ありがとうございます」
お母さんの話を聞いた真尋くんは、そう言って頭を下げた。
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