7年越しのラブストーリー
私も一緒に頭を下げる。
「いいのよ、楽にしててね」
お母さんは機嫌がいい。

その後、元日に一緒に初詣に行くことを許してもらい、冬休み中に、私が真尋くんのお宅に挨拶に行くことを約束させられた。
2人で出かけるときは、必ず事前に報告すること·私がまだ高校生なので、10時前には帰ってくることも、約束した。

それだけの取り決めをして、真尋くんは帰って行った。

真尋くんを見送りリビングへ戻ると、話の矛先はお兄ちゃんに向いていた。
どうやら、薫とのことを聞かれているようだ。

「あっ、千夏。
先にお風呂に入っちゃいなさい」
お母さんに言われて、一番にお風呂に入った。
上がって髪を乾かすと、この2日間の疲れからか眠気に勝てなくて、自分の部屋のベッドで、朝までぐっすり寝た。
< 173 / 233 >

この作品をシェア

pagetop