7年越しのラブストーリー
真尋くんのお部屋は、綺麗に整理されていた。
彼曰く、
「昨日、掃除させられたんだ。もともと普段は東京だから、使ってないんだけどな」
と言うことでした。

私は真尋くんの部屋にいるだけで緊張!
だって、男子の部屋なんて入ったことないんだもん。
どうしたらいいんだろう…?

「千夏。これでも見てるか?」
真尋くんが渡してくれたのはバスケ雑誌。有名選手のインタビューや、強豪チームの練習方法などが紹介されている。
その雑誌に見入ってしまったころ、部屋のドアがノックされ、お姉さんが
「母さん、帰って来たわよ」と教えてくれた。

「千夏、行くぞ!」
真尋くんに言われ、手土産のマドレーヌを持ってリビングについて行く。
緊張しながらリビングに入る。

「真奈、真尋。お茶にしましょう!」
お母さんが、お姉さんと真尋くんに声をかけた。
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