7年越しのラブストーリー
「それもそうね」
薫·由佳·由紀江の話は続く。

私は、3人に反論した。
「あのさ…。
山下くんは、ちゃんと実穂のことが好きなんだと思うよ。
薫、覚えてる?
修学旅行の前に、山下くんから実穂に告白したんだよ」

わたしの話しに、思い出したように頷いた薫。
「うん。そう言えばそうだった。
…でもじゃあ、山下が千夏を好きって、実穂の思い込みってこと?」

「そうなのかな?
わざわざ深澤さんに確認するわけにも行かないしね…」

「実穂と山下の話はもういいよ。本人たちの問題なんだから。
それよりも2人のこと、もっと教えて!」
「えっ!」
「由佳と由紀江のこと!
私と千夏も、2人と仲良くしたい!」

薫の言葉に、由佳と由紀江は喜んだ。
それをきっかけに、私たち4人は仲良くなった。

この球技大会で、私は上辺だけの付き合いだった友達を失い、本人に信頼出来る友達を手に入れることが出来た。
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