7年越しのラブストーリー
「多分、俺の友達に聞いたんだろ?
俺、1年のころ、千夏ちゃんが好きだったって…
それは本当のことだけど、千夏ちゃんが好きって言うのは、まぁアイドルに憧れるのと同じ感じ?
手が届かない存在って、分かっているから…
で、俺が好きだって思ったのは、付き合いたいって思ったのは、実穂なんだ…」
「………」
「千夏ちゃんへの想い、ちゃんと話さなくて悪かった。
俺がちゃんと話していたら、千夏ちゃんや薫ちゃんとケンカしなくて済んだだろ?」
「………」
「本当にごめん」

そう言って山下くんは頭を下げた。
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