7年越しのラブストーリー
コーヒーをブラックで飲む真尋くんが、すごく大人に見えた。
お兄ちゃんはコーヒーが飲めない。
私はミルクたっぷりのカフェオレしか飲めない。

ミルクレープを食べながら、これからの予定について話した。
とりあえず、適当に街を歩こうと言うことになった。
そして、準備してきたトリュフを、このカフェで渡すことにした。

「真尋くん。これ、バレンタインのチョコなんだけと…受けとってもらえるかな」
ちょっと緊張しながら、ラッピングした箱を差し出した。

「ありがとう」
私の緊張を余所に、あっさり受けとってもらえた。

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