7年越しのラブストーリー
真尋くんが立ち上がる。
そして歩き出そうとするが、塚原さんがそれを止める。

「真尋、ちょっと待ってよ。
一緒に帰ろうよ。
妹さんは春輝に返して」
真尋くんの手を握りながら、お兄ちゃんを見る塚原さん。

私は当然、お兄ちゃんと一緒に帰るものだと思った。
でも、真尋くんとお兄ちゃんは違っていたみたいで…

「真尋悪い!
俺、このあと予定があるから、帰りも千夏のこと頼むわ」

「了解!ってか、元からそのつもりだし。
塚原、悪いな。ほらっ、千夏。帰るぞ」

真尋くんは塚原さんの手を振り払い、代わりに私の手を掴んでレジへ向かった。

私は残ったお兄ちゃんと塚原さんに頭を下げた。お兄ちゃんは手を振っていたが、塚原さんには睨まれたままだった…

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