7年越しのラブストーリー
「悪い千夏。
そんなこと言われたら無理。
キスするぞ」
耳元で囁かれた。

顔を上げると、そっと唇を塞がれた。

触れるだけの、優しいキス。

チュッとリップ音がして唇が離れると、恥ずかしさに思わず俯いた。
そんな私を見て、真尋くんが微笑んでいることになんて気付かずに…

「千夏」

名前を呼ばれて、真尋くんを見上げた。

真尋くんは優しい笑顔を浮かべて、
「これは、俺からのプレゼント」
そう言って渡された四角い箱。

「開けても、いい?」
聞くと頷いてくれた。

リボンを解き、丁寧に包装紙を開ける。
中の箱を開くと、星の形のネックレス。

「キレイ…」
思わず声に出すと…、

「つけてやるよ」と、
ネックレスを持ち、私の首へと手を回した。

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