7年越しのラブストーリー
真尋くんにつけてもらった、ネックレスへと目を向ける。
なんか私には、大人っぽいような気がする。

「千夏、似合うよ。
それ、俺とお揃いだから」
真尋くんはそう言って、自分の首にかかっているネックレスを見せてくれた。
真尋くんの方は、月の形になっている。
真尋くんは私を見つめ、ゆっくりと話し出した。

「俺さ、4年間大学に行って、バスケや教育や、その他のこと勉強してくる。
この間、告ってて、今日、千夏からも同じ気持ちだと聞いたけど、『付き合おう』って言えない。
だって俺は、千夏のそばに居てやることが出来ないから。
俺の勝手だけど、4年後、千夏の気持ちが変わらなかったら、付き合おう。
俺は千夏を信じるけど、これからたくさんの出会いがある。
ほかに好きだと思う人が出来たら、そっちに行ってもいいからな…」
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