星空の下で
遅かったじゃない

陽奈が私を待っていた。
私の先輩来た!
ほら、あそこの、黒い方。


陽奈がこっそり指差す方向を見ると、背の高い黒髪の男が茶髪めの髪の男と並んでいるのが見えた。
2人とも確かに顔は美形だ。


ね、かっこいいでしょ、
樹菜、ネコババしないでよー

するわけないじゃん
必死だね。


私は思わず微笑んだ。
陽奈はもう入る気満々だ。
私は…やっぱり向いていない気がする。

突然、さっき秀誠に言われたことを思い出した。
あんなこと言われたことないから、なんなんだろ。
凄くドキドキした。
言われた瞬間かすかに頬が熱くなった。


秀誠……

ん?
秀誠って…?
え?もしかして…


やばい!
思わず声に出してしまったみたい!!


恋の病にかかったみたいな言い方ねぇー

ち、ちがうの!!
そんなんじゃなくて!!


大声が出るとさらに頬が熱くなる。
多分顔は真っ赤になってるんだろうな
そんな私をみて陽奈はさらにいう


やだぁー
樹菜ったらー♡
アイツのことす…


黄色い声を上げる陽奈の口を思いっきり抑える


そんなこと言ったらほんっとうに怒るから!!

へいへい、わかりやしたー
おーえんしてるぞー✧⁺


陽奈の頭をぶつ!
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