春河家は今日もドタバタです。
数十分
弦九朗は、気持ちを取り戻すと「もうひとつ、話したいことがあるんだ。」と緑涼に話す。
パソコンに向かっていた緑涼は「なんだべさ?」と言いながら、シャットダウン作業に入っている。
「隼丸のことでな・・・。」
弦九朗は、そう言葉を発すると麦茶に少し口をつける。
「あの、馬鹿のことべか?」
「あぁ・・・ほら、いきなり撃つからさ・・・びっくりしてんじゃないかなって。」
「あぁ・・・大丈夫だと思うけど・・・ある意味、修羅場、乗り越えて生きてきるし(笑)」
「そっか、でも、おめぇさんの耳に入れといたほうがいいことがあってからさ・・・。」
「隼丸は、弦龍に殺されてんだわ・・・家族も仲間も・・・自分の目の前で・・・」
重い空気が、部屋の中を包んでいく。緑涼は、言う言葉を失ってしまい、目の前の麦茶をただ飲むことしか出来ない。そして、その手は震えている。
「禮漸と弦龍の関係をあいつが知ってしまった以上、あいつが禮漸の事・・・」
また思い空気が流れていく・・・。