春河家は今日もドタバタです。
「何だ何だ何だ!」
「どしたべ、緑涼!」
「おい、どしたんだよ!!」
家中に響いていたらしく、1階にいた火燐、風燕、隼丸が緑涼の部屋の前に集合してしまう。そこに、スーツ姿で、黒縁めがねの男が・・・
「あっ、清澄さん。どうしてここにいるんですか?」
驚いた隼丸は、その男、清澄にそう声を掛ける。すると、清澄はこういった。
「ただいま、閻魔大王が奥方様に“処刑”されてます(笑)」
「まじか・・・(焦)」
「隼丸、こいつ誰だ?」
焦る隼丸に尋ねる風燕。すると清澄がさっと「ご挨拶が遅れ申し訳ございません。」と頭を下げる。
「私、閻魔大王の秘書をしております清澄(きよすみ)と申します。大王がご迷惑をお掛けし誠に申し訳ございません。」
清澄は、そういいながら風燕と火燐に名刺を渡した。
「じゃ、中に・・・いるんですか?」
「はい・・・奥方様とご一緒に・・・」
申し訳なさそうにそう答える清澄。そこに椿を抱えた蓮流と深波がやってくる。