春河家は今日もドタバタです。
「もう、そんなこといわずに仕事に戻るな(怒)」
凛香は捨て台詞をはくと、強く握ったネクタイをぱっと離す。
「はい・・・もう言いません、凛香様・・・」
床に叩きつけられた閻魔大王はもうボロボロ。しかし、にこっと笑っている。
「ったく、こいつはこうでもしないと仕事しないからのう・・・(呆)」
凛香はそう言うと「清澄~おるのじゃろ!清澄~!!」といきなり叫び始める。
「あっ、呼ばれたので、失礼します。」
慌てて緑涼の部屋に入っていく清澄。
「あの声って凛香さんじゃ?」
「そういえば、そんな感じが・・・。」
どこか聞き覚えのある声に蓮流と禮漸は首をかしげた。
バタン・・・
「いつもすまんのう(呆)」
「いえ、秘書として当然の事ですから。」
そういいながら、手をパンと叩くと、そこにスーツが登場。
「変えのスーツでございます。」
「ありがとう。」
そういうと、閻魔大王はその場でいきなり着替え始める。慌てた清澄はパンと手を叩き、閻魔大王の周りについたてを出すと、簡易更衣室を一瞬で完成させた。