【続】俺を嫌いになればいい。
「ああもう!何だよお前等!
ウザいくらいのラブラブッぷりじゃね!?
数分前まで“別れるぅ”とか“嫌い〜”とか泣いて別れ話してたお前等はどこ行ったんだよ!」
「…知るか。いつの話だ」
「今さっきだっつうの!」
イライラして叫ぶ智輝君は、少し印象と違う。
澄ました感じで苦手意識があったけど、親近感が湧いた。
「お前、俺と別れるのか」
「え、ううん」
「こう言う事だ」
「どういう事だ」
強制的に会話を終わらす飛鳥に、ピキッと青筋を立てる智輝君。