【続】俺を嫌いになればいい。





「紗絢ちゃんはA組のお母さんなんだから!E組なんかにあげないよ!」





喚く芽留ちゃんの背中をポンポンと撫でていれば、急に『あれは宣戦布告だ!』と走り出して行った。





「元気だよね、芽留ちゃん」

「…紗絢ちゃんってどこかズレてね?」

「え?何かな?」

「…いや、まあ、天然っつうことだな」





ぼやく智輝君も、校門を潜る。





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