【続】俺を嫌いになればいい。
「君は優秀だ。悪い連中と連んでばかりの蜂須賀君なんか、君に害があるだけだと思わないか?」
「…そんなことっ、」
「校内で煙草を吸ってるところを見たことがある。バイクで学校に来てる姿も見たことがある。そんなやつとどう付き合うんだ」
「…っ」
「あんな屑、さっさと縁を切った方がいい」
そう言われた瞬間、わたしのなかの何かが切れた。
「…っ飛鳥を悪く言わないで!」
肩を掴まれていた手を叩き落とせば、眼鏡越しの目が有り得ないと見開いた。