【続】俺を嫌いになればいい。
「確かに飛鳥の素行は良いとは言えないよ。でも飛鳥は飛鳥なりの良さがあるし、目に見えてるものが全てとは限らない…っ。
杉浦君が知らない飛鳥の優しさをわたしは知ってるし、杉浦君が知ってる飛鳥の悪いところをわたしも知ってる。
それを引っ括めてわたしは飛鳥が好きなの…!」
「だが悪影響だ。
僕は君のためを思って…」
「飛鳥を貶すことがわたしのためだって言うなら、それは迷惑だから…っ!」
悩んで悩んでやっとここまできた。
なのに今更、この幸せを壊す障害物になって欲しくない。
杉浦君の事は嫌いじゃないけど、飛鳥を悪く言わないで欲しい。