氷結世界と月光姫《つきのひめ》
まだなにかを話しているヒロトさんたちはおいておいて、わたしは、まだ眠っているようすの男の人に近づいていった。
その行動に特に意味はなかったんだけど…、
なんだろ、好奇心?
「…………」
氷の上に寝そべる男の人。
すうすう…、と規則的な寝息が聞こえる。
「やばい……この人、寝顔だけで美人」
わたしは思わず心の声を出してしまった。
今までの二人といい、この人といい……。なんで世の中にはこんな綺麗な人が…。
わたしみたいなブスに対する嫌がらせか!?
神様、あんた、いじわるすぎるわぁっ!
そっと顔を近づけてみる。
けど、その人が起きるようすは全くない。
女子のあたしよりも長いまつげ。
茶髪のやわらかそうな髪は、目に少しだけかかるくらいの長さ。
肌も白くてきめ細かくて、パッと見、女の子みたいだ。
けど、手とかは完全に男の人のそれで。
「…………ほぇ……」
わたしは眠り姫のようなその人に見いってしまった。
眠り姫……は、例えがおかしいか。姫じゃなくて、どっちかと言うと王子だしね。
けど、わたしのなかではぴったりくる言葉だ。
その行動に特に意味はなかったんだけど…、
なんだろ、好奇心?
「…………」
氷の上に寝そべる男の人。
すうすう…、と規則的な寝息が聞こえる。
「やばい……この人、寝顔だけで美人」
わたしは思わず心の声を出してしまった。
今までの二人といい、この人といい……。なんで世の中にはこんな綺麗な人が…。
わたしみたいなブスに対する嫌がらせか!?
神様、あんた、いじわるすぎるわぁっ!
そっと顔を近づけてみる。
けど、その人が起きるようすは全くない。
女子のあたしよりも長いまつげ。
茶髪のやわらかそうな髪は、目に少しだけかかるくらいの長さ。
肌も白くてきめ細かくて、パッと見、女の子みたいだ。
けど、手とかは完全に男の人のそれで。
「…………ほぇ……」
わたしは眠り姫のようなその人に見いってしまった。
眠り姫……は、例えがおかしいか。姫じゃなくて、どっちかと言うと王子だしね。
けど、わたしのなかではぴったりくる言葉だ。