マンガみたいな事が起きました。*続*


「あと5分で今年が終わるけど、
このままよりも……」


ずっと身体を這っていた舌も手も離れ、
代わりに持ち上げられた身体。


向かう先はベッド。


ドサッ………


既に乱れている衣服をはぎ取られ
溢れ出た愛に身を任せる。


「あと1分そこらか…」


渉はそう言って

あたしに身体を重ねる。


除夜の鐘が鳴り響いた。


あたしと渉が一つになったその瞬間だった。


鐘を響かせるように鳴らすのと同じように渉もあたしを鳴らした。


一年の終わりと始めは
こんな恥ずかしくて、
愛に満たされた始まりだった。





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