マンガみたいな事が起きました。*続*

「舞、どうしたの?
手が止まってるわよ?」


「え、あ……」


昨日のことを思い出していたなんて
絶対に言えない。

お母さんに笑ってごまかす。

不意に視界に入った渉。


なんで手が止まっていたのか知ってるような、意味深な笑いをしていた。


うぅぅ……


「ところで渉くん。
渉くんの家にも挨拶に行くのだろう?」


「はい、そうですね」


「輝(ひかる)くんもいるのかい?」


食べていた手を止めた二人。

渉は無表情で

「どうでしょうね?」

と言った。


お父さんは何も言えないって感じだった。


輝くんって?




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