マンガみたいな事が起きました。*続*
「いい様ね、わた「ふざけんな!」
ののかさんの肩に手を伸ばし、
そのまま壁にぶつけた。
「ちょっと……!?」
「誰が大事にしてないって?
小娘?
舞は俺の彼女……俺の妻だっつーの!!」
渉が今までにないくらい怖い顔で、
でも一番言ってほしかった言葉で。
「じゃ、じゃぁ、渉さんのこと校長に言うわよ?」
苦しみながらも渉の弱い部分を言った。
渉は逆にフッと笑った。
「クビ?
んなもん怖くねぇよ。
舞を失うより怖いもんなんてない。
そんなの百も承知で、舞の家族と俺の家族は結婚まで繋いだんだからよ」
「そ、そんな……」
もう優しいののかさんはいない。
今はあたしへの憎しみと
渉が自分のモノにならない劣等感が占めている。
「わかったわよ……」
その一言で渉の力が緩んだ。
ののかさんは踵を翻して保健室を出た。