マンガみたいな事が起きました。*続*

「東雲、次このコートで俺ら試合するから。だから、」


「わかってるよ、裕貴くん。
ちゃんと見てます」


敬礼したあたしにぶはっと吹き出して笑ったから、あたしは頭の中がハテナでいっぱいになった。


「何?」


「いや、ただ東雲が「舞さんの敬礼、可愛いですね。なんかキュンときます。今度、彼女と敬礼でプリクラ撮ろうかなぁ」


まさか渉が会話に侵入してくるとは思わなかった。


あたしが驚いていると、裕貴くんは軽く舌打ちをした。


「へぇ、まだ彼女さんと続いていたんですか?彼女さんに呆れられてないなんて不思議なことっすねー」


「はい。続いてますよ?心配ありがとうございます。彼女を手放そうとか思わないんで。他の男性が入る隙間なんかないぞって感じですねー」


メラメラしてます。
両者、目から可視光線?
いや、紫外線?ビームてきな?


「じゃぁ、彼女がいるつもりでバスケ頑張って下さいよ。俺は東雲に応援してもらうんで」


渉の眉間に皺が深く刻まれた瞬間だった。






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